不本意に拡散された性的画像記録への削除要請方法を公開します。

デジタル性暴力被害者支援センターでは、デジタル性暴力の被害に遭われた方のために、拡散した性的画像記録への削除要請方法をHP上で公開しています。

「スマートフォンなどで同意もなく性的な動画や画像を撮影され、アダルトサイトに投稿された」
「知らない間に自分の性的動画や画像がネット上に拡散し、嫌がらせを受けている」
「性的な撮影やその頒布に同意はしたけれど、違法サイトなど許可の範囲外にまで拡散されており、実生活において不利益を被っている」

こういった被害に対して個人で削除要請をしたいという方へ、当センターが削除要請に関する技術的な相談に応じます。ぜひお問い合わせください。

その他に、児童ポルノやリベンジポルノなど違法情報・有害情報への削除要請、それらの動画や画像を証拠資料として保全する方法についてもサポートいたします。

インターネット上で拡散される性的画像記録

デジタル性被害は成人のみならず未成年の子供たちへも被害が及んでおり、被害者の低年齢化が進んでいます。スマートフォンの普及したこの世の中において、性的搾取ビジネスはSNSを介して巧妙化しているのが現状です。女性だけでなく男性が被害が当事者となるケースも珍しくありません。

最もプライベートな姿である性行為の動画、裸の画像などが、インターネット上において不特定多数の人の目に触れる状態である、有料販売されてしまっている――それだけでも大変な苦痛であるのに、「身近な人に知られてしまわないだろうか」「他にも動画や画像があるのではないか」と苦しみ、被害者本人がご自分を責めてしまうことがあります。

デジタル性暴力を含むあらゆる性的被害において、被害を訴えても「自己責任」に追いやられてしまう、または自己責任という言葉に阻まれ、助けて欲しいと言うことすらできないのは、直接の被害以上に辛いものです。

デジタル性暴力の二次被害

さらに、「デジタル性暴力の被害者が自分で性的画像記録を探し出す」、この行為が二次被害をもたらすことも指摘しなければいけません。

性的動画や画像が撮られてしまった、それがネット上に流出している、拡散が止まらないなどの直接的な被害を”一次被害”とします。
サイト管理者などに削除要請するにしても、被害者自らが当該画像を探すときは、他人の性的動画や画像も目に入ります。そのときの精神的な負担は、一次被害に起因する”二次被害”を及ぼします。二次被害の例は他にも様々ございます。

リベンジポルノや児童ポルノなど極めて悪質な物はもちろん、性的画像が本人の承諾なく公開され、第三者によって拡散されるなどあってはなりません。

現在、デジタル性暴力被害者支援センターで行っている削除要請については、Q&Aにもまとめてありますので、お問い合わせの前にご覧ください。

もし悩みや不安を抱えたままとなっている方は、どうか「断らなかった自分が悪いんだ」などと思わず、具体的な解決方法を見つけるためにも、当センターへお声をお寄せください。

ロゴマークについて

人の心はダイヤモンドのように大切です。そのダイヤモンドを「守る」ことを表現してデザインされています。自分の心のドアに大事に鍵をかけたり、外の世界へ飛び出したり・・・。
世界中の人がティータイムでほっと一息つける、
そんな瞬間を願っています。